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【令和の非常事態1】千葉を襲った猛烈台風15号ファクサイ Typhoon Faxai 2019年9月9日

令和の大災害1:台風15号千葉県襲撃

令和元年(2019年)9月9日(月)

令和元年台風第15号ファクサイ

「夜には一気に世界が変わり猛烈な風・雨になる恐れがある」

恐ろしげな表現が世間を驚かせた気象庁の会見。しかしこの時、このような惨状が待ち受けていることを誰が想像したであろうか。

関東地方では観測史上最強クラスの台風15号が上陸した千葉県では、ゴルフ練習場のネットが住宅地を直撃。鉄塔は倒壊し、台風一過の猛暑が停電や断水に見舞われた人々を苦しめた。

台風15号首都圏直撃

  • 最大瞬間風速・観測史上1位:千葉市57.5m、羽田空港43.2m
  • 停電:最大約93万軒
  • 千葉県医療機関:77機関で停電、23機関で断水
  • ローソン117店舗休業:千葉111店、神奈川4店、東京1店、茨城1店
  • ファミリーマート99店舗休業:千葉95店、神奈川3店、東京1店
  • ミニストップ40店休業:千葉39店、茨城1店
  • セブン‐イレブン:千葉県中心に10数店が休業
  • ヤマト運輸:冷蔵冷凍荷物の配達は行っているが配達に遅れ
  • 佐川急便:千葉県内で荷物の集荷や配達に遅れ
  • 日本郵便:千葉県内で荷物の集荷や配達に遅れ

 

長引いた停電

9月9日午前11時現在、東京電力管内であわせて約87万軒が停電

  • 千葉県内:約63万3400軒
  • 神奈川県内:約10万6500軒
  • 茨城県内:約9万7000軒
  • 静岡県内:約3万1500軒
  • 東京都内:約2600軒
  • 栃木県内:約700軒

千葉県を中心に電柱2000本が倒壊や損傷し、大規模な停電が続いた。復旧に向けて全国の電力会社の作業員7000が応援のため千葉県に集結。電源車174台も救助に集まった。

  • 9月17日発生9日目:約6万戸(29市区町)停電
  • 家屋の損壊:千葉県南部を中心に2万戸

 

断水

 

熱中症で死者も

9月も中旬になろうかというのに30度以上の真夏日が続き、停電が続く千葉県南部では熱中症による死者が3人。搬送された人も48人にのぼった。

医療機関や避難所で、厳しい暑さの中、電気や水がない厳しい生活を強いられている患者や避難者も多く、熱中症の危険性が高まった。インフラ機能の停止で、行政も有効な対策を取ることができない。

  • 南房総市和田町では10日午後3時すぎ、93歳の女性が自宅の布団の上で横を向いて泡を吹いているのが見つかり熱中症で死亡
  • 市原市では65歳の男性が停電中の自宅で倒れ、熱中症の疑いで死亡
  • 君津市の特別養護老人ホームでは82歳の入所者の女性が熱中症により死亡。施設内の気温は35度前後だった

 

 

ゴルフ練習場ネット住宅直撃

千葉県市原市五井のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」ではゴルフネットが倒壊。複数の住宅の屋根が壊れ、20代の女性1人が住宅内に一時閉じ込められ、胸などを打って重傷を負った。被害を受けた家の住人は「隕石が落ちてきたかのような衝撃」だったと語る。

住民は経営者に説明を求め、すぐにもゴルフ場の采配で撤去と補償が始まるものと思われたが、ゴルフ練習場は被害者に「天災なので修繕費は支払わない」と驚きの通告。

住民が「弁護士を立てる」と告げると、練習場側の弁護士は「負けますよ。損するだけです」と返したというから開いた口がふさがらない。

屋根の修理を行えず室内は雨ざらし。早急な対応を求めるも2週間経ってもなんら進展がみられず、住民たちは避難生活を強いられた。

そこに救世主の如く現れたのが都内屈指の解体業者フジムラ。会長の男意気でなんと無償撤去を申し出たというから頭が下がる。10月下旬、ようやく撤去作業が始まり事態はひとつ前進した。 

 

救世主現る・男気集団フジムラ

9月26日、無償撤去を申し出たフジムラが住民向けの説明会を開催。無償と聞き、涙を流す人もいたという。最終的に被害を受けた27世帯すべてが撤去に同意した。

10月15日には周辺にバリケードを設置したり周辺の樹木を切り倒すなど、いよいよ撤去に向け準備開始。撤去には2か月ほどかかる見通しで、10月28日からは本格的な撤去作業がはじまった。

 

▼10月28日撤去開始

倒壊から50日目、ポールの本格的な撤去作業が始まった。撤去作業は12月中旬までかかる見通しだという。

 

▼11月13日撤去が終了した 

 

 

▼練習場は更地にして売却し補償に充てる考えを示した。さらに一歩前進だ。

11月23日、補償の協議を仲裁する千葉県弁護士会がゴルフ練習場側と住民側の双方から初めて意見を聞き取った。

11月24日、練習場側が会見を開いた。練習場オーナーの代理人弁護士は、経営を断念し、敷地を売却して補償に充てることを発表。解体はあの男気あふれるフジムラに依頼するという。オーナーは「一番、私が責任を取れる方法だと思う」と語った。 

千葉県:その他の被害状況

 

君津で鉄塔2基倒壊

君津市長石付近東京電力の送電線の高圧鉄塔2基が倒壊高さはそれぞれ、45メートルと57メートル。ケガ人はいない。鉄塔倒壊は17年前の台風でも起きていた。

 

メガソーラーで火災

9日午後、市原市にある「山倉ダム」の水面を活用した国内最大規模の「水上メガソーラー」で太陽光パネル50枚ほどが燃え2時間後にほぼ消し止められた。台風による強風の影響で太陽光パネルが発熱し燃えた可能性ある。

この「水上メガソーラー」には、5万枚以上の太陽光パネルが使用され、面積はおよそ18ヘクタール。現場では太陽光パネルが重なったり、めくれあがったりしていた。

 

 

 

空港・鉄道大混乱

交通機関が使えなくなった成田国際空港では、9日朝から到着した乗客らが出られず「陸の孤島」と化し1万3千人が空港で一夜を明かした。

U18W杯に出場した高校日本代表が搭乗する予定だった午後2時頃の便は、5時半になっても成田空港に飛ばず。選手らは搭乗口前でトランプを行い、暇をもてあました。

10日午前、電車やバスが運行を本格的に再開し、空港で一夜を過ごした利用客が乗車券を買い求め長蛇の列となった。

  • 京成成田スカイアクセス線は倒木で運転を見合わせ→9日午後5時45分運転再開
  • 京成佐倉~成田空港間と、東成田線の京成成田~成田空港間も運転見合わせ
  • ヒロミ も6時間缶詰「タクシー乗り場に行ったら1000人くらい並んでた」

 

 

▼JAL以外の客がJALの利用者支援を問題視したが当たり前だと炎上も

 

羽田空港

 

鉄道も麻痺

  • JR東日本在来線で277万7000人に影響
  • JR横須賀線逗子~久里浜間は運転再開のめど立たず
  • 総武快速線津田沼~千葉間、中央総武線各停の幕張~千葉間は始発から運転見合わせ、午後7時ごろの運転再開を目指すも東千葉駅の駅舎で屋根の一部が架線に引っかかり電力供給できず終日運休
  • 湘南新宿ライン全線と上野東京ラインの上野・東京間午後5時ごろまで運休
  • 内房線の姉ヶ崎と安房鴨川の間と外房線の上総一ノ宮と安房鴨川間、久留里線と鹿島線の全線、それに成田線の成田と銚子の間、総武本線の佐倉と銚子の間で終日運転見合わせ

 

飲食店

 

千葉市で住宅全焼

午後4時ごろ、千葉市中央区川戸町で停電から復旧した住宅が全焼する火事があった。電気が通じた後に漏電などで火災が起きる「通電火災」が原因とみられる。

  • 木造2階建てが全焼
  • 住民の男性(89)が避難時に足にけがを負い病院に搬送

 

千葉で94歳男性屋根から転落死

台風が直撃した千葉県いすみ市で屋根を修理していた94歳の男性が3m下の地面に転落して死亡した。千葉県や神奈川県では屋根からの転落による死傷者が多数出ている。

 

▼9月日には野田市の男性が骨折

9日午前6時前、野田市木間ケ瀬で、自宅の2階の屋根の修理などをしていた60代の男性が、強風にあおられて転落したということで、男性は右足の骨を折る大けがをした。

 

9月10日には君津で転落死

千葉県君津市で、9月10日、壊れた住宅の屋根をシートで覆う作業をしていた60代の男性が、あやまって転落し、死亡していたことがわかった。 

 

▼9月13日は相模原でも転落死

神奈川県相模原市で、住宅の屋根にのぼって倒れかかった木を伐採していた74歳の男性が転落して死亡した。伐採した木が屋根から滑り落ち、男性は巻き込まれて一緒に転落したとみられる。

 

▼ほかにも多数の死傷者が出た

千葉県では屋根の補修や雨に備えてブルーシートを張る作業中の転落事故が相次ぎ、少なくとも3人が死亡、101人が重軽傷を負った。

被災地支援の専門家は「プロでも転落して亡くなることがあり、屋根の上での作業は危険が伴う。県内の業者がだめなら県外に問い合わせるなどして、専門の業者が来るのを待ってほしい。それまでは部屋の中にシートを敷くなどして対応してほしい」と話す。

消防などは屋根の修理中の転落事故や停電解消時に発生の危険がある通電火災に注意呼びかけた。

鋸南町では町から要請を受けた自衛隊員が、壊れた住宅の雨漏りを防ぐブルーシートを補強する作業にあたった。隊員たちは屋根にあがってシートの下に板を差し込んだり土のうを置いたりして、シートをしっかりとはり直していた。 

 

悪徳商法

人の不幸につけこむ不届きな輩も現れた。千葉県では被害に便乗した悪質商法への相談が6市で計8件寄せられた。

千葉市では77歳女性に「次の台風も迫っているので瓦を修理しないと雨漏りしてしまう」などと持ち掛けた27歳の会社員男が逮捕された。見積書を求めると「自分で屋根に上がって見てみろ」と語気を強めて不安をあおり契約を結ばせたという。女性は一旦断ったが、屋根瓦を接着剤のようなもので直しただけの正規の工事とはほど遠い杜撰な作業が行われ、25万円を支払うことに。10月31日には、指名手配されていた上司で社長の新森大吾(26)が静岡県で逮捕された。

ほかにブルーシートによる応急処置で工事業者から通常よりも高額な代金を請求された例や、「今修理しないと倍の費用」などと煽る事例も多く見られた。 

 

神奈川県

 

有名人ボランティア

千葉県には有名人も続々とボランティアに駆けつけ被災者を励ました。

  • 石田ひかり
  • ISSA
  • 紗栄子
  • 宮迫
  • りんたろー
  • ヤツルギ

 

氣志團万博開催

ロックバンド氣志團が主催する野外フェスティバル「氣志團万博2019」が千葉・袖ケ浦海浜公園で開催された。県内が台風被害に見舞われる中、2日間で新しい地図など33組が出演し、約4万5000人が集結。新しい地図は田原俊彦と20年ぶり対面した。

 

ジャニーズ館山で炊き出し

松本潤や亀梨和也らジャニーズ事務所の7人が、台風15号で被災した千葉県館山市を訪問。地元の小中学生や幼稚園児らにカレーの炊き出しで元気づけた。

  • 館山のホテルで炊き出し
  • 活動自粛中の橋本涼作間龍斗も同行
  • 事務所が大規模災害の被災地で実施している「スマイルアッププロジェクト」の一環

 

地元のYOSHIKIは募金と作業

 

自衛隊

 

KDDIの船が館山沖に

台風15号の影響により通信障害が発生している千葉県で、KDDIは基地局の機能を持った船を千葉県館山市の沖合に出し、15日夜7時すぎから運用を始めた。この船の基地局を通じて20キロ先からも通信ができるという。同社の船舶型基地局が運用されるのは、約1年前の北海道胆振東部地震以来で2回目。 

 

海外報道

 

政府・行政対応

菅原一秀経産大臣千葉視察

  • 15日にも千葉へ

 

小泉環境相南房総市を視察

小泉環境大臣は千葉県南房総市を訪れ、台風15号の被害で出た瓦や畳など災害廃棄物の広域処理を進める考えを示した。

一部でごみを処理する施設が停止していることについて、小泉環境大臣は「生活ごみの処理が滞ることを防がなければならない」と述べ、周辺の自治体にごみの受け入れなどの協力を要請した。

 

河野防衛大臣が千葉県視察

河野防衛大臣は千葉県富里市などを訪れ自衛隊の支援活動を視察。東京電力と連携して停電の復旧に全力を尽くすとともに、15日夜遅くから大雨のおそれがあることから、要請があればブルーシートの設置など雨への備えにも対応する考えを示した。

 

森田健作知事

台風15号が千葉県内を直撃した9月9日、森田健作知事は一度も県庁に登庁しなかった。さらに、9月10日の日中、県庁を離れて30キロほど離れた芝山町の自宅に公用車で戻っていたことが週刊文春にスクープされた。

県の秘書課は「森田知事は午後3時ごろ県庁を出て富里市周辺のコンビニエンスストアまで公用車で送り届けた」と説明知事は「自分の車にのりかえ被害の状況について私的に視察をしていた」と釈明した。

 

 

 

 

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